Before (改善前)

パイプフレームを使用した組立部品においては、軽量化は重要な要求仕様の一つです。軽量化において重要なポイントは、設計段階でどの材料を採用するかということです。従来、当事例のパイプフレームには、アルミニウム合金を使用していましたが、さらなる軽量化要望を頂戴しました。フレーム形状を変えて総重量を減らすことは、耐久性の観点からできませんでした。

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After (改善後)

当事例では、材料をマグネシウム合金へ変更することで軽量化を実現させることが可能となりました。マグネシウム合金は、軽量化するために多く使用されるアルミニウムと比べても2/3の比重であり、非常に軽量な金属です。また、軽量にも関わらず、比強度・比剛性がアルミやステンレスより優れているため、「耐久性と強度が必要だが、軽量化が必要」な部分に適している材料です。
当事例はマグネシウム合金を用いて軽量化を図りましたが、材料変更により必要強度を担保できる場合のみ材料変更による軽量化は可能となります。当社では材料変更に伴う強度計算を行うことができますので、数値シミュレーションとともに材料変更のご提案をさせていただきます。

POINT(要約)

製作品の軽量化を実現する際、最適な材料選定が必要です。ただし、材料変更により必要強度を満たせなければ品質の低下につながります。数値シミュレーションを行い、必要強度を満たせて、かつ軽量化可能な材料の選定を行うことを推奨します。