当コラムでは、パイプベンダーについて、詳しく紹介いたします。
パイプベンダーとは?
パイプを曲げる機械・工具のことを指します。
安価で購入できるハンドツールから数値制御を行い連続して曲げを行う設備まであります。
基本的に常温でパイプを決めたRで扁平することなく曲げるために用います。
<動画で紹介!パイプベンダーマシーン>
パイプベンダーの構造について
※「パイプ曲げ加工とは」 →各部名称 構成金型と役割にて構成している金型の説明をしています。
クランプ(締め型)の役割
プレッシャ(圧力型)の役割
マンドレル(芯金)の役割
ワイパー(シワ取り)
シワの発生しやすいパイプ(薄肉、極小R曲げ)のシワを抑える目的のために使用します。
板厚の厚いものや薄肉のパイプ径に対して4D以上の曲げ(φ31.8のパイプだったらR120)では
ワイパーを使用しなくてもシワが発生しなくなります。
パイプベンダーの種類についてご紹介
※パイプの曲げ方式については、
「パイプ曲げ加工とは」 →パイプにおける曲げ加工の主な種類 にて説明しています。
※機械曲げベンダーの種類については、
「パイプ曲げ加工とは」 →曲げ加工機の種類 にて説明しています。
機械曲げ
アクチュエーターに油圧シリンダーやACサーボモーターなどを用いて加工を行います。
大きな力を加えることができるため肉厚・大径のパイプを曲げることが可能です。
機械曲げの設備には、1曲げのみ行うロータリーベンダー・NC制御で複数の曲げを同時に加工できる
NCベンダーに大別されています。
NCベンダーの中には、ロータリードローベンディングとロールベンディングを同時に行える設備、
ロボットで曲げる設備、左右同時曲げが可能な設備など製品となるパイプ形状に合わせた設備が
各メーカより発表されています。
ハンドツール
機械が安価で作業性もよいが、手曲げ式のハンドツールでは2D以上が適用でそれより小さいRで曲げるとひどい扁平が発生する。
コンプレッションベンディングやロールベンディング方式の機構を用いています。
人力による加工の為、加工できる範囲は限られています。
手動油圧式で加工を行うもので、単純な曲げ方式ですがパイプの変形が発生します。
1.5D以上が適用になります。
パイプベンダーでできる加工をご紹介
パイプ曲げ
専用な金型が必要になりますが、丸パイプのみならず、角パイプや異形パイプの曲げを行うことが可能です。
アングル曲げ
パイプ同様に専用型が必要になりますがアングル鋼の曲げも行うことが可能です。
1D曲げ
曲げ外側の板厚は減少します。特に薄肉t2.0以下のパイプを小Rで必要な板厚を確保しながら
扁平やシワなく曲げるためには高度な曲げ条件の管理調整が必要になります。
意匠性・取り回しの関係で1D曲げの需要が増えています。
1D曲げに対応した設備を選定する必要があります。
弊社保有対応設備:HYP-80/HYP-60/EX-600-1DR/LECO80-UD
自動加工
ローダー・アンローダーと組合せることで、自動でパイプを投入・曲がったパイプを自動で払出します。
作業者を介さず連続して曲げ加工を行うことが可能です。
<動画で紹介!自動加工事例>
穴あけ
パイプベンダーの中でPC加工を行い穴あけを同時に行う設備も潜在します。
切断
自動システムと連動して運用しますが、長尺パイプをベンダーに投入します。
製品を曲げた後、ベンダー内で切断します。
歩留まりの向上、タクトタイムの短縮に貢献します。
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パイプ曲げ加工 溶接組立.comにご相談ください。
当記事では、パイプ曲げ加工機!パイプベンダーについてお伝えさせて頂きました。
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