Before (改善前)

設計段階において、過剰品質となり得る材料を、適切で安価な材料に置換することは、コストダウンを実現するための重要なポイントとなります。
例えば、当事例のマフラーエキゾーストパイプの材質によく用いられるSUS材は、SUS304です。SUS304は耐熱性・耐食性・強度いずれにも優れた材料である一方で、高価でありコストが上昇してしまいます。SUS304では過剰品質となってしまう組付箇所もあり、コストダウンにむけ最適な部材選定が課題でした。

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After (改善後)

SUS304のスペックを必要としない箇所については、SUS304より安価に調達できる材料を選定することでコストダウンを図ることができます。その一例がSUS436Lで、マフラーエキゾーストパイプの材質にも、SUS304より安価に調達できる材料として採用されてます。当事例では、材料変更によるコストダウンが可能でしたが、材料変更により品質低下が起こらない場合に限ります。当社では、構造解析ソフトを用いたシミュレーションを行い、品質を維持できる場合に材料変更のご提案をしております。

POINT(要約)

組立品において、全部品同様の材料を使用せず適材適所の材料を選定することが、最適コストを実現する為のポイントになります。当事例では、SUS304をSUS436Lに変更することでコストダウンを実現しました。材料変更を行う際は、構造解析ソフト等を用いて数値シミュレーションを行い、品質を維持できるか分析することを推奨いたします。