Before (改善前)

設計段階において、過剰品質となり得る部位の板厚を、仕様上問題がない範囲で適切な板厚に変更することは、コストダウンを実現するための重要なポイントとなります。
例えば、当事例のマフラーステーには、他部材と同様にt2.0のSUS304が用いられていましたが、マフラーステーに関してはt2.0は過剰強度であり、余分なコストがかかっていました。

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After (改善後)

他部材と比べて強度が必要とされない箇所については、適切な板厚の部品を選定することでコストダウンを図ることができます。当事例のマフラーステーの場合、t2.0からt1.5に変更することで、材料削減によるコストダウンを実現しました。当事例では、板厚変更によるコストダウンが可能でしたが、板厚変更により品質低下が起こらない場合に限ります。当社では構造解析ソフトを用いたシミュレーションを行い、品質を維持できる場合のみ、板厚変更のご提案をしています。

POINT(要約)

組立品において、全部品同様の板厚にて製作せず、適材適所の板厚を選定することが、最適コストを実現する為のポイントになります。当事例では、マフラーステーにおいて、SUS304 t2.0をSUS304 t1.5に変更することでコストダウンを実現しました。板厚変更を行う場合は、構造解析ソフト等を用いて数値シミュレーションを行い、品質を維持できるか分析することを推奨いたします。